食べる楽しみを支える会についてabout

食べる楽しみを支える会について

「食べる」ということは、
生命維持や健康維持・増進に不可欠なものであると時に、
人生の楽しみであり、自己表現でもあり、
コミュニケーションの一部でもある。

しかし、医療・介護・福祉の現場におけるお互いの、
それぞれの「食」に関する把握や情報共有という点においては、
あまり検討がなされてこなかったのが現状と考えられた。

そこで、医療・介護・福祉現場における「食」と「口腔」に
関する医療の全県的な浸透を目的とし、2018年5月より多職種による組織、
「食べる楽しみをささえる会」を設立。

発起人を信州大学医学部歯科口腔外科学教室および
長野県看護協会を中心として、2017年より準備に入り、
各団体より世話人を選出し、構想を練った。
2018年12月に第1回研修会を開催し、
実際に県内で食や口腔に関わっている方との情報交換および共有を行い、
顔の見える関係作りと、お互いの専門性理解を目指している。

本会は、地域を中心とした、口腔機能・摂食・栄養医療の供給体制の整備、
食に関する県内医療機関の連携整備、
摂食嚥下医学・医療(最後まで口から食べる)の推進、
口腔機能・摂食・栄養に従事する多職種医療スタッフの育成、
口腔ケアの普及を目的とする。

代表世話人挨拶

世話人代表:
信州大学医学部歯科口腔外科学教室
栗田 浩 教授

日本人の平均寿命は84歳(「2015年版世界保健統計」)で、世界一を争う長寿国です。平均寿命が伸びる一方で、自立して生き生きとした人生を送るための「健康寿命」にも注目が集まっています。2010年の調査では日本人の平均寿命と健康寿命の差は、男性9.13 年、女性12.68 年と報告されました。この10年ほどの日常生活に制限のある「不健康な期間」に注目が集まり、疾病予防と健康増進、介護予防などによって、この平均寿命と健康寿命の差を短縮する努力が求められています。

さて、「食べる」ということは、生命維持や健康維持・増進に不可欠なものであると同時に、人生の楽しみであり、自己表現でもあり、コミュニケーションの一部でもあります。また「食べる・飲み込む」機能や、「口(口腔)の健康」を維持改善することは、肺炎などの病気の予防にも繋がることがわかってきました。「食べられる」ことや「口腔の健康」は、われわれの健康寿命には大変重要な問題です。しかしながら、医療・介護・福祉の現場では、「食べる」「飲み込む」「口腔の健康」に関してあまり検討がなされてこなかったのが現状ではないでしょうか。

「食」「口腔の健康」「摂食嚥下(食べる・飲み込む)」には、多くの医療・介護職が関連しています。これら多職種が集まり、力を合わせることにより「安全、安心な食事」そして「健康」および「豊かな生活」を実現することができます。この目的のために、多職種が集まり、話し合いを重ね、「食べる楽しみをささえる会」を設立しました。「食」「口腔」「摂食嚥下」に関する連携、情報発信、情報交換、研修等を通して、みなさんの「食べる楽しみ」、「健康長寿」を「ささえる」取り組みです。

「いつまでも美味しく食べて」、「みんなと話を楽しんで」、「健康で潤いのある生活」を実現しましょう。「食べる楽しみをささえる会」は、少しでもみなさんのお役に立てる様に活動して参ります。皆様からもたくさんのご意見を頂き、長野県全体で盛り上げていけることができればと考えております。

世話人挨拶

世話人:
公益社団法人 長野県看護協会
会長 松本 あつ子

「食べるという事」は人が生きていくうえでとても大切で、人生の喜びの一つであります。しかし、病気により、または高齢のために口腔の健康が損なわれて食べることができなくなった方がいます。その方々の病気を治し、健康を取り戻すためにも、口から物を食べるという事がとても重要であることは既に多くの方たちによって述べられています。

口から物を食べるための支援は生活と病気の双方を考えて活動する多くの専門職が関わります。その多職種の連携体制が図れることはケアの質向上につながります。看護職にとっても大切なケアの一つで、看護職だからこそできることに取り組んでいきたいと思います。

さて、人の一生を考えたとき、病気療養の時期はほんの一瞬である場合が多いと思いますが、特に高齢者の場合は、その時間経過によって食事を摂る能力が著しく衰えてしまうことがあります。食べることや飲みこむことが上手にできないことによって、せっかく病気が治っても誤嚥による肺炎を併発して再入院になることもあります。しかし、知識をもって個人の状況に合わせた食事を提供すること、また嚥下の訓練によって誤嚥を防ぐことができます。

ケアを提供する個々の考え方や能力に頼ることなく、知識を分け合い多職種と連携して、私たちを必要としてくれる全ての方々に食を通して健康と長寿、そして「食べるを支える」から「食べる楽しみを支える」ための取り組みを進めていくことが大切と考えます。この活動を通して、さらにおいしくその個々の最適な口腔ケアの普及を目指したいと思います。

名 簿

代表世話人栗田 浩 (信州大学医学部附属病院)
世話人松本あつ子(長野県看護協会)
樽井寛美 (長野県看護協会)
馬島園子 (長野県栄養士会)
仁科隆子 (長野県介護支援専門員協会)
本木智恵子(長野県介護福祉士会)
寺島さつき(長野県言語聴覚士会)
多羅沢朋美(長野県歯科衛生士会)
上野静香 (佐久医療センター)
宮坂由紀乃(丸の内病院)
巨島文子 (諏訪赤十字病院)
蓜島弘之 (松本歯科医大学地域連携歯科学講座)
大野康成 (信州大学医学部附属病院)
近藤英司 (信州大学医学部附属病院)
荒川裕子 (信州大学医学部附属病院)